#1 このはなしを届けたい人|がん保険のトリセツ|はじめに
私は現在『がんの備えのアドバイザー』として活動しています。以前は来店型保険ショップでがん保険を始めとした、保険商品の販売をおこなっていました。
その仕事をしている時、私はがん患者の家族という立場になりました。約9年間、当事者としてがんと付き合いました。
そして感じたこと。がん保険に詳しくても、実際がんと向き合う時、大した力にならない…と。それから私は、自分のお客様に伝えたい内容が変わりました。
目次
がん保険相談では…
一般的に保険はよくわからないという印象を持たれているようです。がん保険もそうなのですが、安くて良いがん保険に入りたい、そう思って多くの方が相談にいらっしゃいます。
目的はがん保険加入
保険ショップにがん保険の相談にいらっしゃる方は、様々ながん保険を比較して、自分にとってベストのがん保険に加入することを目的としています。
そしてお客様の中には、細かい説明はいいから、おススメのものを早く教えてほしい、という方もいらっしゃいます。
時間がない
がん保険選びで出てくるはなしは、どうしてもがん保険の保障に関わるはなしになります。そのはなしをたっぷりして、かつ契約実務などを行っていると、かなりのボリュームとなります。
本当は、もっと伝えたいことがあるのだが…という思いになることがたくさんありました。
保険の販売をやめて…
そこでがん保険を扱うことは、世の中の保険ショップなど、保険販売を行っている人に任せて、私自身は、保険を扱う資格を返上し、がんの備えについてのアドバイスを行うことを専門とする立場になりました。
がん保険相談では出てこない情報提供を
本文で詳しくお伝えしていきますが、がんになる前にあらかじめ知っておきたい情報があります。それは日本の医療のルールのようなもので、おそらくがん保険相談の場では、出てこないことが多いと思います。
がん保険の使い方をアドバイス
使い方を知らないと、全く役に立たないがん保険というものがあります。これも保険の担当者のがんに対する知識が低いと、がん保険選びの段階で伝えられない内容です。出番のないものにお金を払う、そういったことが起こり得るのです。
がん保険のトリセツを読んでほしい人
このがん保険のトリセツは、がんの備えに関するコラムです。ひとりでも多くの方に届けたいとは思っていますが、いきなりすべての方に響くとも思っていません。ただその中で、この人には届けたいという対象者がいます。
がんが怖いと感じている人
まず、がんに対して不安を感じている人です。家族が、知り合いが、がんになってしまった…。何かのきっかけで、自分にも万が一が…と感じた方は、先送りすることなく、がんの備えを考えていただきたいと思います。
がん保険に加入している人
そして、その不安を感じている人の中で、すでにがん保険に加入したあなた。私が最もこのはなしを届けたいのは、あなたです。良いがん保険に入れて、がんは安心というように思っていないでしょうか。
『がんの備え=がん保険加入』ではない
これが、私が伝えたいことを一言で表したものです。多くの方ががん保険に入ることで、がんへの備えができたと感じているのではないでしょうか。
でも多くのがん保険加入者に、もう少し情報のフォローが必要だと、私は考えています。
がん保険は使いこなすもの
がん保険にはがん保険の役割があります。ですからその役割の場面で、がん保険には力を発揮してもらいます。そしてがん保険だけでは限界もあります。
がん保険の守備範囲以外のところは、別に必要な備えを事前にしておかなければなりません。
事前の備えから、がん告知直後の対応までを
私は今、自分のお客様に
・その事前の備え作ること
・がんになってしまった時の初期対応
の2つのサポートを行っています。
私はこのがん保険のトリセツを通じて、必要ながんの備えとはどういったものかを発信してまいります。そして『がんが怖いからがん保険に入った』という方の、がんの備えの一助となることを心から願っています。
◇◆◇補足◇◆◇
このがん保険のトリセツは、1つのコラムでの文章量は少なめに抑え、要点だけをお伝えするようにしています。内容について、もう少し詳しく知りたいと思われた方は、是非関連する別のコラムもお読みください。